ARGの長所

ARGを使う利点

ジャイロ運動量効果を利用することでARG: Anti Rolling Gyroは船体の横揺れ (rolling) 運動を低減し、減揺を体感できます。揺れが減るとコンロでの調理が安全になり、テーブルの上の飲み物をこぼす心配もないなど、利点はたくさんあります。他の船で人がしがみついている時でも、船旅を楽しんでください!

ARGの受動ジャイロトルク制御が他のシステムより優れている10の理由:

簡単操作 – スイッチを入れるだけの簡単起動

トローリング中や停船中に効果的に揺れを抑制します

船外に突起物がないので船体抵抗による船速の低下はありません

複雑な高圧油圧系統やポンプは一切ありません

空冷のため、水冷用淡水ポンプや原水ポンプ、熱交換器がなく、液漏れの心配はありません

保守が必要な真空引も要りません

ARGは船内に設置でき、外部に可動部がないので安全です

十分な強度がある場所ならどこにでも設置可能です

ARGは長年の使用で証明された信頼できる設計で、実質的にメンテナンス・フリーです

25年以上に渡る経験で、ARGは船舶用ジャイロ・スタビライザーを牽引します

ARGは船内に安全に設置でき、海上の厳しい環境の“揺れ”を緩和します。また、ARGはとてもシンプルな構造に設計をしており、冷却用海水の取入れや高圧の油圧系統も不要で、外部に可動部もなく、日々の使用において安全と信頼を提供します。

ある船長さんによると、「ARGを搭載した船の釣りは立っているのも楽で長時間釣りができ、一日中海釣りをした後でも爽快」とのことです。揺れる船の上で大きな魚が掛かった竿に向かって走るのは非常に危険ですが、ARGユニットを搭載した船では自由で安全に移動することに役立ちます。波を制する – ARGがあれば他の船にはない船上での安心した活動を提供します。釣りに行くならARGです!

技術的優位性

ARGは、他のアクティブ・ジャイロやフィン・スタビライザーのような形式のスタビライザーのように複雑な配線や水冷用のポンプや熱交換器、高圧の油圧系統や真空引などを必要としません。ARGはシンプルさを追求した設計思想により、使う方の利便性を追求しています!そのため、設置してスイッチを入れるだけで、海の上の快適さをお客様に提供します。

東明工業は他社に先駆けて、最もシンプルかつ最も効率的なジャイロ・スタビライザーの開発を長年続けてまいりました。

ARGは高効率な減揺力を発揮します。例えば、他社のアクティブ・ジャイロを上回る横(ロール)揺れ抑制トルクを発揮し、東明工業のARG250Tの角運動量は5,000Nmsで、減揺力を生む最も重要な要素である横揺れ抑制トルクは25,000Nmを発揮します。弊社の製品は他社のアクティブ・ジャイロよりも大きな減揺トルクを発生します。

ARGの技術をさらに詳しく

その他/一般情報

冷却方式 – 空冷

電蝕対策やコストがかかる頻繁なメンテナンスが不要。

ベアリング – 長寿命ベアリング

非常に長い使用期間が好評の高速・長寿命ベアリングは、類似機種より約5倍長持ち。

Natural Precession Control – 先進受動ジャイロトルク・ロータリー・ダンパー

2018年に国際特許を申請したこの先進技術以前には、過去にアクティブ・コントロール・ジャイロを採用した他社は波高が非常に低い条件で限られたメリットを得ていましたが、一方でARGは中/高波高の領域で常に十分な性能を発揮していました。今日、ARGを所有する世界中の商用船舶の運航会社もレジャーボートのオーナーも、非常に低い波高でアクティブ・ジャイロと同等の減揺性能を出しつつ、高波高でも高性能を発揮するARGの性能を享受しています。弊社の減揺力コントロールは比類なきロバスト性と信頼性を誇り、実質的にメンテナンス・フリーです。

定格 – 角運動量 (AM: Angular Momentum)

角運動量 (AM: Angular Momentum) はジャイロのフライホイールを独立した要素(ジャイロの性能のひとつ)として計測した値に過ぎません。角運動量をジャイロ性能の指標とすることは誤解を生むだけではなく、技術的に正しくありません。

世界の主要ジャイロ製造業者の多くがジャイロの性能評価に横(ロール)揺れ抑制トルク (Anti Rolling Torque) を使用するのはこのためです。もしジャイロの販売員が角運動量について話すのであれば、そのメーカーのジャイロは非常に低い安定化トルクしか出せないのかもしれません。

ジャイロを車と比較するならば、角運動量は車のエンジンの馬力 (HP: Horse Power) で、横(ロール)揺れ抑制トルク (Anti Rolling Torque) はタイヤが路面を蹴る駆動力 (WHP: Wheel Horse Power) のようなものです。

Precession Angle:ジンバル作動角度 – 180°(±90°)の作動角度により時間要素に分解すると抜群の性能

ジャイロがジンバル作動角度の限界に達するとジャイロトルクを出さないことをご存じですか?

先進設計のARGは他の油圧ラム制御式製品よりも非常に高いジャイロトルクを出します- 他社製品の歳差角度が110~120°であるのに対し、ARGの歳時角度は180°です。ハイエンド設計が生み出す大きな横(ロール)揺れ抑制トルクと並び、大きなジンバル作動角度はARGの大きな特徴のひとつで、他の油圧ラム式ジャイロが長波長・高波高の波でARGの性能に及ばない理由はここにあります。

波高が高い大波 – ヘビーデューティーな設計、長寿命

ヘビーデューティー向きだと評価されているARGのジャイロは、波高が高い状況で繰り返し使用されることで他のジャイロよりも優れていることが認められています。取扱説明書では波が非常に高い状態ではジャイロをオフにするように勧めていますが、これは装置全体に対するしかるべき考慮であり、ARGが世界で無類のヘビーデューティーなジャイロであることに変わりはありません。ARGが太平洋や大西洋の極地でも広く商業利用されているジャイロである理由はここにあります。

保守 – 実質ゼロ、低コストと短いダウンタイム(休止時間)

年に一度の目視検査のチェックが推奨されている以外はメンテナンスに時間と費用を多く費やす必要はありません。より長く、海の上で過ごす時間を楽しんでください。

簡略化されたオーバーホール – 取り外しの必要がなく、低コスト

オーバーホールのためにデッキや船殻を切り開いてARGを取り出す必要はありません。すべての作業は海上で、船に設置された状態で完了します。

高温の環境・狭い場所 – 場所を選ばない設置と、高温状態での信頼性

ARGは閉鎖空間でも設置できます。豊富な設置実績から、閉鎖空間でも設置ができますが、空冷のために小さな排気ファンが必要となります。

設置 – 簡単で低コスト

設置もとても簡単です。設置のために必要なものは、ジャイロを載せる堅固な土台と電気接続だけです。それ以外は必要ありません。

横揺れの減少 – 平均と最大

私達が知る限り、ボートにジャイロを搭載する際に減揺効果の試算を依頼した際に、現実的な期待値を示す実用的な数字を提示する会社は少ないです。最大揺れ減少幅 (Peak Roll Reduction) を示す会社もあり、それは、特定の船に合わせて設計された造波プールでその船が示す性能を表したものです。当社は、船のサイズから平均揺れ減少幅 (Average Roll Reduction) を試算し必要とするARGの種類を推奨いたします。平均的な揺れの減少幅を示すのは、波の高さ、長さ、周期が自然に左右される状況で、実際の船を運航する時に起こり得る揺れの減少を示す現実的な数値であると考えているからです。